矯正治療の痛み

痛みが起こる・起こらない矯正治療

痛みが起こらない矯正治療

成長期に行うあごの骨や歯列の成長を促す治療ではほぼ痛みはありません。

痛みが起こりやすい矯正治療

個々の歯を動かす矯正治療、主にマルチブラケット装置を使用した矯正治療の際に痛みが生じやすくなります。

痛みが発生するメカニズム

歯が動くメカニズム

矯正治療は、動かしたい歯に矯正装置に適度な力を加え、歯根膜を圧迫します。
痛みが発生するメカニズム
この歯根膜には血管とともに神経が通じているために痛みが発生します

*使用するワイヤーの改良や歯の動かし方の工夫によって、以前よりも痛みが少ない矯正治療が可能になっています

矯正装置装着後痛みアンケートまとめ

★ 痛みは装置装着後1日から長い方で3日間生じ、それ以降はほぼ痛みはなし

★ 装着後痛みのない方もあり、舌側矯正の方が多い傾向である

★ 治療が進むと、装置装着後の痛みは減る傾向にある

★ 装着後の痛みがないと、本当に動いているのか?と、逆に実感がわかなくなる

*滋賀のほりい矯正歯科クリニックの痛みアンケートより要約

矯正装置の違いによる痛みの比較:海外論文より

2021年にBiologyに投稿された論文によると、当院のアンケート結果にあったように舌側矯正の方が痛みが少ないという報告があります。

痛みは個人の主観的な経験であるため個人差が大きいことが示唆されています。

歯列矯正を始める際には歯列矯正とよく話し合って納得の上、治療を始めることをお薦めします。

*2021年論文を詳しく読むにはこちらから

矯正の痛み(インビザライン、表/裏側矯正の違いによる比較研究紹介)
矯正歯科海外論文紹介サイトさんのHPでご覧ください

記事監修:堀井和宏先生

日本矯正歯科学会、臨床指導医(旧 専門医)
日本舌側矯正歯科学会
American Association of Orthodontists
ほりい矯正歯科クリニック
住所:滋賀県大津市粟津町4-7
電話:077-537-8203
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